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誘拐
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「…すぐそこが交番だから、警察と一緒に行こう。走って来た道は覚えてる?」
「あまり覚えてないけど…まっすぐ走って来たと思う…」
近くに交番があったことすら見えてなかった。
黒瀬さんに連れられ、警察に事情を話す。
すぐにその場所まで向かった。
走って来た道なんて覚えてなかったけど、なんとかたどり着いた。
「ここ、ここで光…俺たちコンクリートだらけの場所に攫われて…」
「廃墟になってる場所があるんだ。そこかもしれません」
警官が思い当たる場所へ向かった。
そこに、男たちに殴られ蹴られてる光の姿があった。
「光!!」
「君たち!その子から離れなさい!」
「うわっ、サツだ!」
「逃げろ!」
「待ちなさい!」
警官は男たちを追って行った。
その好きに光の元へ駆け寄る。
「光、光…っ」
「助け呼んでくれて、ありがとな」
「光、顔…」
光の顔は殴られてすごく腫れ上がってた。
たぶん、体も。
「救急車は呼んだから。とにかく顔はすぐに冷やそう」
黒瀬さんが持っていた水をタオルに染み込ませ、光の顔の腫れた部分にあてていく。
「黒瀬さん…ありがとう」
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