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お礼を
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次の日学校に行った時は、クラスの皆や先生に光は囲まれてた。
俺も一緒に聞かれて、先生にはとりあえず階段から転げ落ちたって言っといた。
日が経って、光の傷はガーゼや包帯はいらないくらいになった。
「傷、治ってきたな」
「まあ殴られただけだしな」
「うそだよ、あいつらパイプとか持ってたし」
「あーまあ、あれを見せられたときはさすがにヒヤッとしたかな」
笑って話す光。
絶対に怖かったはずなのに。
「そういえば、黒瀬さんにお礼するとか言ってたのは?」
「あ、それが黒瀬さんにまだ会えてないから…」
「え、連絡先交換しなかったの!?」
「混乱してて忘れてた…」
「あ、そ…」
そう。連絡先を交換し忘れたせいで黒瀬さんにはまだお礼ができてない。
お礼と言っても、何したらいいか分からないけど…。
俺にできること、何かあるかな?
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