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幼馴染の思い
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シャワーで全てを流されて、なぜか頭も洗ってもらって、外に連れ出される。
わしゃわしゃとタオルで頭まで拭いてもらって、まるで介護されてるよう。
「誰にされたの?」
あったかいココアまで出してもらって、ソファに横に座りながら、玲は優しく聞いてきた。
「…っ」
答えられなくて。
口に出せばそれは現実になってしまう。もしかしたら、夢なのかもしれないから。
言いたくなくて、口をつぐんだ。
「…光…くん?」
当たっていて驚いた。
この人はなぜわかるんだろう。
なんで分かってしまうんだろう。
光が、俺の知ってる光は…俺が知らない光になってて。でも俺が気づかなかっただけでずっと…光はそう思ってた。
うんと頷いた瞬間、涙が溢れでた。
玲に会ってから涙を流してなかったのに、一瞬で溢れ出た涙を指ですくって、玲は優しく抱きしめてくれた。
ただ何も言わずに、俺が泣き止むまでずっと…。
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