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「先に行ってますので後からおいで下さい」
「分かった」
涼しい顔でスタスタ歩く秘書さん
あーあ~琉歌に会いたい…
「え〜?琉歌さん彼女いるんですかぁ?」
やっぱ会いたくなかった←
ちょっとぉ!?何浮気してんの!?
「いや、彼女ではないけど…」
何、女の子一人に照れた顔見せてんの!
すると電話がかかって来た
『社長、エレベーターが来たので急いで下さい』
「すぐ行く」
スマホをポケットに入れて急ぐ
見惚れてる場合では無かった
「ごめん遅くなったね」
「いえ」
エレベーターに乗って会議室に向かう
「これが資料です変わるかもしれませんが一応目を通しといて下さい」
「分かった」
「無理は辞めてください」
「ありがとう」
「いえ」
たまに秘書さんがお母さんに見えてくる
エレベーターが目的の階に着いて降りる
周りには秘書さんのヒールの音と俺の靴の音しか聞こえない
「さぁ、行くか」
会議室のドアを開けて視線が一斉に向く
「…揃いましたな」
それから会議が始まっていく
「…それにつきましては」
秘書さんがメモ紙をくれる
大事なものは全てメモを取る
「その件につきましてはどう思いですかな?」
「そうですね…皆さんの意見をまとめてもいいと思います」
「そうですか…」
皆が納得したようで予定より早く終わる
「解散!」
「お疲れ様でした」
秘書さんにメモを預けて会議室を出る
「お昼はどうしますか」
「もうそんな時間か〜」
「はい」
あ〜…朝、弁当忘れてきたんだよなぁ…
「ごめん、出前取って」
「分かりました」
エレベーターに乗り社長室に戻る
「プライベートなお話伺ってもよろしいですか?」
「珍しいね」
「普段からお聞きしたい事は沢山あるんですよ?」
「そう、それで?」
「昨日お会いした方は…」
「俺の幼馴染みだよ」
「ご自宅にいらっしゃったので驚いてしまって」
「俺も知らないうちに呼んでたみたいでね」
「そうでしたか」
話しながら社長室に着くと琉歌が壁に寄りかかって待っていた
「あれ?琉歌どうかした?」
「弁当忘れてますよ社長」
「あ、出前取ろうかって話してたんだありがとう」
「いえ、失礼します」
…ちょっと機嫌が悪い?
小首を傾げながら社長室に入る
「社長」
「ん?」
「恋愛対象って…」
「…え?何?」
「いえ…」
流石、察しのいい秘書さん
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