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そうだん
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俺とフジは、あの日以来気まずさからか連絡も何もとっていなかった。
…この状況で連絡するのはなかなか気が引けるが、ここは相談するという選択肢で正解だろう。
『相談あるんだけど』
こんなメッセージで良かったんだろうか。
俺は知らない。
『お、なに?』
すぐに返信がやってくる。考えさせろっての。
『あの、俺の体のことなんだけど話してもいい?』
すぐに既読が付いた後、何故か通話画面へと画面が切り替わった。
間違えて通話ボタンを押してしまったのだろうか…?
俺が焦っていると、向こうからの通話だった。
「なんだ…?」
別に今は周りに誰かいる訳では無いし、通話開始ボタンを押してみる。
『もしもし?』
やはり変わりはない、フジだ。
「おう、突然どうした」
俺はフジに問いかける。
『いや、なんか言葉で聞いた方がいいかなって、思った』
コイツはいい奴だ。
「お、ああ…ありがとう…?」
『なんで疑問形なんだよ』
フジは笑いながら話す。
なんだ、気まずさなんてなかった。
『あ、それで相談って何?』
フジは少し逸れてしまった話を元に戻し、俺に問いかける。
「そうそう、俺の体のことなんだけどさぁ…」
向こうにいるフジは黙っている。
「1回、コード抜いてみたんだよ」
『え!?』
フジは黙っていた口を開き驚きの声をあげる。
『そ、それで…?』
「で、めちゃくちゃ力入れたら抜けたんだわ。けどその後すぐに、なんかフラフラして、」
またフジは黙り始める。
なんだこいつは。
「言いづらい、けど、…興奮しちゃって、」
「その後、自分でして、」
「ぶっ倒れて、」
「丸1日熱が出た。」
「正直言って、この体調が続くと実況も何もできない」
とても言いづらかったけど、言うしかないと決めた為しっかりと言ったつもりだ。
『…でも、コードは抜けたままでしょ?』
「おう、跡も何もねえ」
俺は確認しながら答えを返した。
『あと、何本?』
「少し待ってて」
俺は自分の体を見ながら数える。
「10本」
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