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だれか ※
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『だれか たすけて』
か細い呟きは誰にも聞こえるはずはなかった。
右から左へと、左から右へと人が通り過ぎる。
たまに人からの視線を感じるが、今はそれどころではない。
_______犯して、ほしい
ふと、頭によぎった言葉はそのまま頭を抱えるほど侵食していった。
辛くなって俺はついに寝込んでしまった。
「……大丈夫かい?」
ニコニコとした中年の男性が俺の肩に手を置きながら俺に話しかける。
俺の肩に手を置いた、そんな些細な仕草でも俺は感じる。
「ひゃっ……!」
女みたいな声が出た。
それにびっくりしたのか俺に話しかけてきた男性は驚きながらニヤニヤを増し、こう話した。
「お名前は?」
「……」
俺は名前を知らない奴に教える趣味は残念ながらない。
「…そう」
その男性は少し怒ったのか俺の手首を強く掴み、引っ張っていった。
「いっ……どこ、いくんだよ、……!!」
男は黙ったまま俺を引っ張り走る。
そして行く先、着いたのは一番使われてないような薄暗く薄汚い公衆トイレだった。
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