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ガサガサと部屋の隅に置かれた山積みになっている荷物の中から毛布を探し出す。
「大丈夫だな使えそうだ」
この個体は濡れたままにしといたら不調になるのだろうか?人間は発熱や気管支炎、頭痛などを引き起こす恐れがあると情報に記憶されているが兵器は...問題ないか
大分、埃っぽいがないよりもあったほうがいいだろう
あまりにも人間に似ているこの個体に愛着や愛情などといった愛おしささえ感じてしまう。相手は兵器はなのに
「床に毛布を敷いても硬いか...」
仕方ないと兵器の少年を抱え2R自身も床へと座り、抱え込むようにして毛布をかけた。
一息ついて兵器の少年の手と自身の手を重ね比べてみる。
その手の小ささに、ふっと2R鼻を鳴らし兵器の少年の手を握った。
オイルや機械、ケーブルとは明らかに違う触覚。本物の血液が通い温みが感じられる。アンドロイドとは違う生身の肉体。
「早く目を覚ませ」
何百年ぶりかに感じた興味という感情。余りにも人間に近い要素を持った人体兵器B9AMというこの個体は他の人体兵器が破棄破壊処分された後でも処分されずに保存されていたのかも気になる。
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