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帰宅路
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上手くいった告白の横取り。それは良かったんだけど、その後にされた熱烈なキスにやられた気がしてならない。なんでそんなキス上手いの、ずるいわ。
上ってきた階段を今度は下りていく。先生には見つからずにすんだけど、だって見つかったらさ、こいつの部活に活動禁止とか出されたら嫌じゃん!せっかく勝ったのにさ・・!
いつもの道を歩く帰宅路。両親が帰ってこない、それは俺の家ではよくあることだけど。でも今日は雨宮が来てくれる。嬉しい・・けど、 続きは後で なんて今考えるとどの口が言ってんだって感じなんだけど。恥っっっずかしっ!!あー!!俺、何言ってんの
悶々考え込んで、ふと視線を感じて顔をあげた。
「・・・・何でこっち見てんの。」
「いや~俺ら。付き合ってるんだな~と思って、さ。」
じっと射貫くように感じた視線は目が合ってからも俺のことをひたすらに捕らえる。
「そんなガン見すんな」
耐えきれなくて視線を逸らすのに、視界に入ってくる顔はまだこっちを見つめていて、何もかも見透かされているような・・そんな気分になって赤面しそうになるのを気合いでねじ伏せる。
「・・俺にこれだけ見られて顔色変えないの、晴間くらいだよ・・」
「はっはー!何だって~?さらっと自慢入れてくるんじゃねえよ!」
げしっと蹴る。だからお前はバカなんだよ。心臓ばくばくしてる。こんだけ一緒にいて胸が高鳴って・・ドキドキ心臓が痛くなるの、お前しかいないって。・・本当に、何でもあげたいって何でもしてやりたいって、もっと先に一緒に進みたいって、お前となら、って・・思ってるよ。
気が付くともう家の前で、いつもの家で変わりないはずなのに・・すごく入るの緊張する。ここ本当に俺の家だよな?このドア開けたら・・何が待ってるんだろう。どんだけ幸せなことが待ってるんだろう。半分の不安と緊張と、半分の期待。何だかお前と、一緒にいれることが、こんなに嬉しいなんて知らなかった。
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