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惚れてるからね
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「・・・・なんだよ、その憐れみの目は。」
「別に憐れんでないけど!彼女は・・・・いいやべつにいらね。困ってないし?」
うわー言ってみてえ!とかさすがファンクラブ出来る奴は違うな
とか好き勝手言ってる奴はシカトして、つかファンクラブなんてねえよアホめ。
俺の気持ちなんてまああったく気づいてないんだな。晴間が彼女と別れてからは結構積極的にアプローチかけてるつもりだった・・・んだけど。
傷心だった晴間には悪いけど、彼女と別れたって話を聞いてから俺は三日間くらい
一人祝杯会してたんだ。やっとか。ってね
彼女さんどうもありがとう。これからは俺が幸せにするから心配しなくていいよ。
もう返してっていっても二度と返してあげないけどね。
ってほくそ笑んで。
のんびりのんびりしかけて三年間かけて気づかせた方がいいんだろうか、こうゆうのって。
それとも早く告白しちゃって意識させる方がいいのかな。
こんだけ緻密に好きな人のこと考えて行動したことないから、加減が分からない。
晴間のこと好きになってからずっとずっと見てきた。し、なんだか周りの晴間に近づく奴らにいちいち苛ついたりして制裁!とかって関節技きめてじゃれてる風にして本気で締めてたりしたから今の俺は晴間のスペシャリスト(自称)であり、性格が前の三割増しで悪くなってる気がする。
もともと性格悪いけど。こんなのに好かれちゃって、ごめんな。けどお前が悪いよ
こんなに。こんなに俺を本気にさせたお前が悪い。
三年間かけて惚れさせてやる。
そう決意したら付き合った先を想像してしまったらしくニヤついてしまった。
「なあヘアバン王子、ニヤけてるぞ?」
うるせーよ生徒A!!名を名乗れ!
「うっさいわ!!つかヘアバン王子ってなんだよ、変なの名付けんな!」
「は?雨宮知らないの?女の子達がきゃっきゃっ言いながらお前のことそう呼んで応援してくれてんじゃん!いつも」
「えっ・・・」
「はは!おっまえほんとバスケやってるときは周り見えてないよな」
晴間がにこにこしながらそう言ってくる。かわいい。
確かに俺は前髪がうっとおしいからバスケしてる時はヘアバンドでデコ全開だが、ヘアバン王子ってのはどうなんだろう。いただけない。
「そ、んなことないと思うんだけどなー」
「はい図星図星~!いいじゃんお前のバスケやってるとき好きだよ俺」
その時チャイムがなって、みんな席に戻っていった。
っっっっっいやあああああああああああああ!!!
死ねる。いや、今なら崖から落とされたところで舞い戻ってこれる自信がある。これからはフェニックスとでも呼んでくれ。
そうこの言葉は晴間が唯一俺によく言ってくれる。今俺がバスケやってるのもこの言葉のおかげ。この御言葉さえあれば負ける気がしないし、まあ。どっちにしろ負けず嫌いだから一回始めたら手を抜く気はこれっぽちもない。そのおかげで一年でレギュラーになれた。
バスケ部に入る時の条件で、晴間が暇な時は俺の練習終わるの待っててっていったら心よくOKしてくれた。本でも読んでる。って!だってよ!!
ちなみに俺が髪を短髪にしないのも晴間が
お前、髪長いと、雰囲気変わるな。俺そっちのが好きかも
って言ったからだ。
俺のすべては晴間によって左右されていく。
本望だけどね
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