アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
残念だ
-
アイツ馬鹿じゃん。お互い遠ざけてた話題をしちゃって、
もろ しまったって顔しながら俯いちゃって。
まーでも、そこまで避けなきゃいけないことなの?お前、ああいうの女の子で慣れてんだろ?手つきからも言動からも。そんな感じじゃん。
なんでそんな顔すんだ、ていうか恥ずかしい思いしたの俺じゃね?あそこ見られるわ、気絶するわ。
お前がなんでそこまで気にする必要があるんだよ。俺に気をつかって話題に触れないようにしてんのかと思ってたけど、それにしては・・・なんでこんな必死な顔してんのほんと。
むしろからかうくらいしてくるかと思ってたよ?俺は
というかこっちが迷惑かけまくってて申し訳ないから、謝りたいくらいなんですけど。話題ふってくれないと言い出しにくくて困るんですけど。
まーでも、しょうがねーな。
俯いちゃって顔あげなくなった雨宮に助け船をだしてやる。
その話題をスルーした、って気づいてそしたらガバッっと顔をあげた。
・・・・・・・・・・・・なにその複雑な顔。喜んでんのか困ってんのか悲しんでんのかはっきりしろよ!!
ほんとーに、よく分からんやつだな。
まあ明日には直ってんだろ。単純だし。
一回家のドアを開いて、・・・・・閉じる。
・・・でもこういうのはその日のうちにちゃんと終わらせた方がいいのかな。明日蒸し返すのも、雨宮の反応を見てると、ちょっとめんどくさそうだ。
今日のうちに、ちゃちゃっと謝ろう・・っていうか保健室まで運んでくれたりしたお礼いっとこう。って思って、ふっと雨宮が歩いて行った方向を見ると、
若干項垂れたようなまま歩いてる後ろ姿を見つけて。飛び出す。
そしたら丁度チャリが通る時に飛び出しちゃったらしくて
キキッー!!!っていうあんまり効かなそうな脳に響くブレーキ音が間近で鳴って思わず耳を塞ぐ。
ていうか、あぶねー。
乗ってたのがどっかの主婦さんだったから、いきなり飛び出しちゃだめよーなんて注意だけで終わった。よかった、これがうるさいおっさんだったら怒鳴られただろうな。
すいません、って頭を下げて視界から外れてしまった雨宮の後ろ姿をもう一回追おうとしたら、俺の振り向いたのと同じタイミングで息を切らせた雨宮が俺の隣に滑り込んできて、膝に手をついてぜーはーぜーはーしてた。
・・・・え?
「・・・・は?なに・・なんで戻ってきたの・・」
「・・は?・・・はぁ、っ、はぁ」
逆になんか文句を言いたそうな顔をこっちに向けて、でも息がまだ整わないのか、一生懸命口をぱくぱくしてる。なんか言いたいのか息吸いたいのか、わかんないけど、必死な感じが・・・ちょっと、うける。こいつ、なんかあれだよな。顔かっこいいくせに・・・なんだっけ・・・・っそうだ!
・・・残念なイケメン?
ぶっ!!
やべ、吹き出しちゃった。
「あー、のさ。・・・とりあえず、うち、あがる?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 30