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試合後
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試合は結構接戦だった。最後、この一本で勝敗が決まる場面、パスがまわってきて、ふ、と一回こっちに視線を向けた雨宮は二って笑って打ったシュート。それがブザービーターとなってそのまま雨宮のチームが勝利した。
・・・・いいとこ、もってきすぎなんだけど。
俺だけ見てて
なんて言わなくたって、コート内の雨宮は輝く。すげー楽しそうだし、なにより速くて、目が自然と釘付けになる。流れるような動きで敵を翻弄してどんどん点数をとっていく。
・・・・こんなに上手かったっけこいつ・・
ヘアバンドであげられた髪のせいで普段よりさっぱり見えてスポーツマンらしい。でこ、出してると子供みたいだ。
でもやっぱり、すげーかっこいい。なにこいつ、まじでかっこいい。やっぱりバスケしてるお前、好きだな俺。
すごい興奮しちゃって、ドキドキ心臓が動く。
片付けが始まって体育館にいたみんなで使ったパイプイスを片付けていく。
ミーティングが終わるのを待つ。
「晴間!!ごめん、待たせて」
「いいよ、こんくらい。それより、すげーなお前!!俺興奮しちゃったよ!俺もバスケしたくなった!」
「・・え。やる?バスケ、そこで。」
体育館の外に設備されたゴールがあるだけの簡易なバスケットコート。
「・・・・おおお!やるべー!!!」
ダッシュで駆けていって、その辺に転がってた外用のバスケットボールを掴む。だむだむ。おお!いいねえ・・!カバンを置いてこっちに走ってきた雨宮にパスするとそのまま華麗にシュートを決める。やろー、かっけーな。
それから軽い1on1とかフリースロー対決とか色々やって、それでも元気に走り回る雨宮は1試合終わったとは思えないスタミナだ。疲れたそぶりを見せない、
「晴間意外とバスケうまいじゃん!てかスタミナそんなあったっけ」
「だははは!!!おい!意外ってなんだよ!!毎日w●i-fitで鍛えた俺のインナーマッスルなめんな!!!」
「ぶははは!!!あの板のやつか!!!つかインナーマッスルってどこだよ!!あはは」
「お前、運動してるくせにインナーマッスルも知らねーのかよ!!体操のお姉さんがな、この体勢でインナーマッスルを鍛えましょうって微笑んでくるんだぞ?!」
「それ、晴間だって知らないんじゃん!!!はははっ!!ちょ、!お腹いたい!」
「・・お前のツボ謎だわ~。インナーマッスルでそんな喜ばれるとは・・・つか、おい。学校にいるの、俺らだけじゃね?」
周りを見るとがらーんとしているグラウンド。もちろん体育館の中にも誰もいない。ていうかどんだけバスケしてたんだ!!今何時よ!
「本当だ・・・。なー、ちょっと教室、行ってみようぜ」
本当は誰か先生は職員室にいるんだろうけど、誰もいない学校ってのは好奇心がそそられる。雨宮も何だか楽しそうだ。
「よし、誰もいない教室・・!走んぞ!」
別に走らなくてもいいんだけど久々の運動で楽しくなってしまってる・・。やべー!なんかすっげ楽しい!!!
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