アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
○月×日『半分』★
-
シングルベッド。
成人男性2人にはかなり狭い。
一条さんに揺さぶられる度にベッドから落ちないかヒヤヒヤする。
「んっ、ぁ、まって、ま……」
一条さんがコンドームを付け替えてる隙に脚を閉じた。
「ん?」
「まだするんですか?」
「まだできるだろ?」
「明日も会社あるんですよ?」
「じゃあ最後にする」
一条さんが甘えるように僕の胸に顔を寄せて抱きしめてくる。
しょうがないなと、諦めて一条さんの髪を撫でると、一条さんが顔を上げて満足げに微笑む。
「ん、」
キスをしながら、一条さんが僕の中にゆっくりと入ってくる。
「んぅ、ぁ、ァっ」
一緒に住まないかと言われてから数日経つ今日この頃。
セックスする場所がビジネスホテルから一条さん宅に変化はしたけど、まだ一緒には住んでいない。
たぶん、一緒に住まないか=正式に付き合わないか。てことだと思う。
正直、すごく嬉しかった。
まさか一条さんにそんなこと言って貰えるとは思ってなかったから…。
でも僕がはっきり「はい」と言えないのは、自信が無いからだ。
一条さんは多分気づいてると思う、先輩のこと。
詳しく話していないし、ちゃんとしてからじゃないと、一緒には住めないと思う。
だったらこんな曖昧な態度は良くないのかもしれないけど、一条さんは急かすことはせず、いつもと変わらずに接してくれてる。
僕はそれに甘えてしまってる。
求められれば断らない。
素直に嬉しいから。
週末じゃなくても彼の部屋に訪れて、彼の部屋から一緒に出勤することもある。
部屋に僕の私物も置かせてもらってるし、半分住み始めてるようなものだ。
あとは言葉にするだけ。
「ふぅ、」
一条さんが枕を背にくつろぐ体勢をとる。
僕はその横でうつ伏せの状態でへばる。
「はー、もう腰がだるいわ」
そんなことを言いながら一条さんがゴミ箱にコンドームを投げ捨てる。
「こっちのセリフなんですけど……」
僕は肩で息をする。
好き放題してくれちゃって、絶倫かこの人…。
「なぁ山梨、泊まってくだろ?」
うつ伏せでへばったままの僕の背中を、一条さんが被さるようにして抱きしめてくる。
「朝、ちゃんと起こしてくださいね…」
「まかせろ」
髪にキスされて、体に布団がかけられる。
暖かい。
直ぐに睡魔に襲われる。
「おやすみ、山梨」
おやすみなさい……先輩、
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 16