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床が冷たくて気持ちいい
瞬きをすればとめどなく涙がこぼれてくる。
体中の力が抜けてまるで死んでいるみたいだ。
「これから、こうする?俺もキミもその方が合理的だよね。」
「や、…っ…」
「あははお前に拒否権なんかないんだから諦めなよ。」
頭をコンと蹴られる。
傷が残らないならどうでもいいや。
森宮にバレないならなんでも、どうでも。
「それじゃ、俺は帰るね。また暇になったら遊んであげるよ。」
笑顔が眩しい。
森宮とよく似た笑顔だ。
視界の端へ男が消えていく。
もうどうでもいい なんでもいい。
「…よくな、ぃ…っ…よくない、だろ…」
最低なことをした。
『羽白』
俺、最悪だ。
なんであんなこと。 わかってたのに。
気持ち悪い。
こんな俺、嫌われる。
嘘をついたまま 傍に居ていいんだろうか。
『羽白 好きだよ』
偽物だとわかっているのに。
耳元で囁かれたあの声が忘れられない。
ベタつく体をそのままに 俺は深い眠りに落ちた。
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