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唐揚げを飲み込んで森宮の後ろ姿を目で追う。
なんか機嫌悪い…?
「森宮、唐揚げ嫌いなんかな?」
「…好きだったと思うけど。」
「やんな。あーそうや、森宮飯食い終わった後やからもう腹いっぱいやったんか。」
「あ、それかも。」
二人してうんうんと頷く。
あんな顔初めて見たからびっくりした。
それより、今もポタポタと滴る水の方が気になる。
「タオルは?」
「部活の用意朝のうちに部室に置いてくるからそっちに入ってるねんなぁ。こんなんほっといても乾くから大丈夫やで!」
「…そっか。次から飲む時気をつけないと。」
「せやなぁ…」
なんとなく元気の無い笑顔。
風邪ひかなきゃいいけど。
明日からテストだし休んだら大変だ。
…そうだ、しばらく三上の唐揚げが食べられない。
「三上。今度、唐揚げ買いに行く。それなら森宮もお腹空いてる時に食べられるし…」
「ほんま!?俺、金曜日の夜やったら店番してるからよかったらその日に来てくれへん?サービスするし!」
「わかった。今週の金曜日買いに行く。」
「めっちゃ楽しみにしてるな!」
大袈裟に喜ぶ三上を見てワクワクしてくる。
森宮もきっと喜んでくれるし。
そのためにも明日からのテスト…頑張らないと。
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