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机の上に二人分の冷やし中華が並ぶ。
不器用な形の野菜は羽白作。
「いただきます。」
「いただきまーす。…俺、きゅうりは細長くって頼んだはずなのに。」
「切れてたら全部同じ。」
輪切りのきゅうりを食べながらケラケラ笑ってしまう。
冷やし中華に輪切りのきゅうりって見たことないんだけど。
たしかに味は同じ。
二人で話して食べられるならどんなきゅうりでも美味しい。
「そうだ。明日の晩御飯唐揚げにしよ。」
「唐揚げ?別にいいよ。」
「夕方、商店街。三上の家のお店あるんだって。」
「あーだから弁当に唐揚げ入ってるんだ。」
「そう。前、森宮お腹いっぱいで食べれなかったから。明日行くって約束したんだ。」
「約束したんだ、…勝手に。」
「ぅ、……」
冷やし中華を食べてた羽白の手が止まる。
馬鹿正直で見ててホントに可愛い。
別にいーよ、と言うとまた大口で食べ始める。
明日こそ三上に謝らないと。
そう 今度こそ心に決めた。
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