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よく見ると綺麗な顔してるな。
肌は白く、鼻が高くて、髪はサラサラの黒髪。
男を綺麗なんて思ったのは初めてだ。
そんな初めての感覚が新鮮だなんて思った。
何日かついて見守った末、男は苦しそうな声を出して目を開けた。
「やっと目 覚めた。」
「んっ」
やっぱり苦しそうだ。
「体、どう?まだ痛む?」
「…だれ?」
何日も声を出さなかったからか、男は少し掠れた声だった。
「あぁ、俺はネオだ。」
「馬鹿にするな。名前くらい覚えてるに決まってんだろ。」
今 起きたばかりだというのに、この威勢の良さにふっと笑う。
「何笑ってんだ!俺 一ノ瀬 蓮な。ちゃんと覚えろよ。」
「蓮、だな。」
「いきなり 呼び捨てしてんじゃねーよ。」
笑いながら冗談っぽく言われた。
自分までつられて笑ってしまう。
自分が自然に笑えることに胸が熱く高鳴った。それはとても嬉しい事だった。
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