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日常。
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僕、三羅木悠19歳。
街中で有名なお弁当屋さんで働いている。
「いらっしゃいませー!」
毎日朝早くからお弁当の中に具材を詰め、お客さんに笑顔でお弁当を売る。
それが僕の仕事だ。
「毎日ありがとうね。ここのお弁当とても美味しいからまた買いに来るわ。」
「はい、またいらしてください!」
僕が一番嬉しいと思う時。
それは、お客さんが笑顔でお弁当を買って行ってくれるところだ。
でも、毎日がこういうわけではない。
辛いときだってある。
例えば…
「三羅木ー!今から俺女子と遊んでくっから俺の仕事やっといてくんねぇ?」
「梅澤くーん。そんなことしたらあの子可哀想だよー。」
梅澤。ヤンキーであり、僕の同級生。
その梅澤の女はそう言いながら僕を見てクスクスと笑っている。
「(はぁ、またか。)」
僕はいつも思っていることがある。
僕にとってあいつらにむかつくと言うよりも、僕の働いているお弁当屋さんの店員達だ。
何故、誰一人梅澤を怒ったりしないんだ。
そして何で誰も話さない。
ムカつく。
梅澤たちよりもこの光景を見て見ぬふりする店員達が。
腸が煮え繰り返そうだ。
「んなぁ?三羅木聞いてんのかぁ?」
梅澤はそう言い僕に詰め寄ってくる。
心の中ではさっき言ったことようなのが言える。
でも、実際になんて言えるわけがない。
「(もしかしたら皆も同じ気持ちなんだろうな。)」
「おい!聞いてんのかよっ!」
考え事をしているのもつかの間。
梅澤は僕が話を聞いていないと思ったのか右腕を振り上げた。
僕はその瞬間「(もうダメだ!)」と思った。
だが…。
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