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寮に帰って 8
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桜side
いい匂いがして目が覚めた。
ふわっと温かい手が僕の頭を撫でていて、見ると
凄く優しい微笑みを浮かべた夏がいた。
うぅ〜、っと唸ると夏は僕を抱き起す。
夏に抱きついて、キスをしながら戯れているとニコッと
笑ってお姫様抱っこでテーブルまで運んでくれる。
「起きてすぐ誘惑しないでくださいね〜、お姫様?」
「うむ、分かった〜!」
「ふふっ、可愛ぃ……」
椅子に座ってお昼ご飯を食べた後、夏の膝に座って
後ろから抱きしめられながらソファーで本を読んでいた。
夏はと言うと、僕を抱きしめたまま眠ってしまって
時々動くから首の辺りを髪がサワサワしてくすぐったい…
ウリウリしてくる頭を撫でてあげると、大人しくなる。
「夏、可愛ぃ…」
夏の体温のせいで、だんだんと眠くなってくる。
切りのつくまで読んだ本を机に置いて、上手く半回転し
夏と向かい合う形になって眠った。
一時間くらいで目が覚めてしまったので
夏の腕から抜け出し、ソファーに横にしてあげて上から
毛布を掛けて、僕は夕食の買い出しに出かける事にした…
「ただいま……」
三日分くらいの量を買って静かに部屋に帰ると、
夏はまだ眠っていたので、そのまま そーっとしておいて
僕は、夕食の支度を済ませ夏の寝顔を見つめていた。
夏が起きてから二人で夕食を食べて、一緒にお風呂に入り
暖かくした部屋の布団で仲良く眠ったのだった…。
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