アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
水族館 6
-
桜side
イルカショーは外でやるみたいで、外に出た。日焼け止めや、UVカットの長袖のパーカーを着てみたりしたが、
やっぱり、気持ち悪くなってしまった…。
なので、中に避難してちゃんと水分を取り少し良くなったアシカショーの場所に移動しようとすると、冬が嫌がった
「冬、嫌なの?」
「アシカ、嫌い」
「違うとこ、行く?」
「うん」
冬と僕の話を聞いていたみんなも賛成してくれて
他のところを見て回ることになったのだった。
「他のところ、まわろ〜」
「そうですね…。雪、どこか見たいところあるか?」
「桜も、見たいところある?」
僕と雪、冬はパンフレットを見ながら、話し合ってみたのだが、前回、ここに来た冬もほとんど初めての状態で、
"分かんない どこ綺麗なの?" と言う…。聞かれても僕も雪も分からないのだ…。
「決まったか?」
「分かんない…、何処がオススメ?」
「なら、ここ行くか」
蛍がオススメしてくれたのは、金魚が見れるところだった水族館でも、金魚が見れるのは珍しいらしい。
目をキラキラさせながら説明してくれて、珍しいものが
観れたなと思う。
「決まった〜?白、手繋ご〜。はぐれちゃうからね〜」
「桜も手繋ぐ?」
「いい、恥ずかしい……」
そう言ったけど、寂しくて夏の服の裾を掴んだ。
雪も、蛍と手を繋いでるのかなと、盗み見てみると
パンフレットを持ちながら、隣を歩いているだけだった。僕も、冬みたいに甘えられるようになりたいな…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
145 / 252