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恋心
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「入部は辞めたよ」
これも、南倉の指示の一つだ。いきなりこの時期に入部なんて怪しすぎる、と言って。そういえば轟にも不思議がられた。
「なにソレあんなに張り切ってたのにぃ」と、その当人がケラケラ笑う。ほじくり返されると痛いものがあったユキトは「いいだろ別に」と横を向いた。
「あれぇ拗ねちゃったぁ?んー、でもホッとしたよ。ユキトが筋肉ムキムキとかヤだからさぁ。可愛いまんまでいて欲しいからねぇ」
「ブッ!?」
いきなりの意味不明なクラスメイトの発言にユキトはジュースを吹いた。
「きったなぁ」と轟は腹を抱えて笑う。ユキトはハンカチで拭いながら「お前な…」と睨んだ。
「男に言う台詞じゃないだろ」
憮然とするユキトに「うわ昭和ぁ」と轟が気だるげに頬杖をつく。
「いーじゃん男でも可愛くてぇ。最近ユキト色気があるってクラス内でも評判だよぉ?…好きな人でも出来た?」
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