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恋心
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「んなっ…!?」
含み笑いをする轟の前で、ユキトはバカ正直にも赤面する。
それは上品だと思っていたクラスメイト達が意外と下世話だった事、そして直ぐに南倉の顔が浮かんでしまった己の脳内に起因した。
――な、なんで南倉さんが…違う違う違う絶対に違う!!!
「あ~やっぱそぉなんじゃん~」
「ちが、違うって!!」
ニヤニヤする轟にユキトは必死に否定する。その姿で肯定しているようなものだった。
轟が指摘するとユキトは更に慌てる。クラスメイトに遊ばれているのには気付いていなかった。
「ホントはユキトも分かってるんでしょぉ?いーじゃん別にぃ好きな人くらい居ても」
「う、あの、ソノ…」
ユキトの声が小さくなる。喉がカラカラになって、ぎこちない動作で冷たいジュースを口に含んだ。瑞々しい新鮮さが売りの果汁の味も今はよく分からない。
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