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疑問
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やっぱり最後の生徒だったようで、軽く注意をする警備員に会釈しユキトは校門を出た。
――DVDが戻って来たら頑張って全部観よう…それで男達の特徴を見付けて…
ユキトは歩きながら、鈍い頭で今後の予定を考える。他の思いが横槍を入れないように。
――大丈夫…やれるよ
嘘だ。俺は一人じゃ何にも出来ない。探偵に会う前に、すでに分かってた。
――でも、やらなきゃ
復讐するんだ。『やり遂げます』と言ったんだから。彼に。
ユキトは薄く失笑する。
自分で決めたくせに、すごく不安で怖い。真っ暗な知らない世界に裸足で放り出された感じだ。
――俺、ホントに一人なん…
その時。
ユキトの思考と足が止まった。
南倉が、目の前に立っていた。
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