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説明
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施設につくといつもの受付の人ではなく男の人が立っていた
立場上今は怒鳴ったりはしないが怖そうな人だと感じた
「藤城さんですか」
と聞かれ、はい。と頷くと付いてこいと、別の部屋へ案内される。
翠との面談や受付は全て1階で行われていて、今回初めて2階へあがった
2階は1階とは全く異なって壁や床も綺麗な白で清潔な感じだった。
しばらく歩くと『仮眠室』という部屋の前で止まった。
引き取るのに仮眠室…?
と思いながらも案内され部屋にはいる。
そこには2人の男性と小さくうずくまる翠がいた
「翠、おはよう」
と声をかけてみると下を向いていた顔をそっと上げ目を見開いた
そして、何故か少し嬉しそうに
「…遊、だ」
と言った。
名前を覚えてくれていたことや少し安心したような表情が嬉しく優しく笑った
でも、翠はそれ以上の言葉は発さず小さくうずくまるだけ。
「これから、資料に書いてないことの説明を少しします」
資料に書いてないこと?
「翠、ベッドに寝ろ」
そう言われた翠は少し震えながら言うことを聞く。
「まず、身体的なこと。足とかは書いていたと思うんですけど、首。凄く熱持ちやすいんです」
そう言うと翠に近づき突然首元をバッと掴んだ。
翠もビクッと震え、目に涙が溜まった
「触ってみろ」
きつめに命令され、躊躇したが、翠がこの施設員に触られているせいで震えが大きくなっているのに気づき指示に従った。
「翠、大丈夫だよ」
いつも翠に会うと必ず言う言葉を今日も口にした
不安気に見上げてきて、大丈夫 大丈夫と頭を撫でてから首をそっと触った。
そこは確に熱を持っていて、今度病院でちゃんと診てやろうと思った。
首の後ろに手を回すとさらに熱くて少し心配になる
熱出した時とか本当熱くて冷やした方がいいんだろうけど首は嫌がるから別に殴って気絶させてもいいとか訳の分からない説明を始めたのでイライラしながら聞き流す
話は無視しながら翠に小声で話しかける
「冷たいの気持ちい?」
と聞くと、小さく頷いてくれた。
ほら、触り方が悪いんだろ。熱くて苦しいのに突然触られたり殴られたら誰だって怖いっつーの
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