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お散歩
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「翠、あそこで休憩しよ?」
「っ…うん」
公園は幸い人が少なく、ベンチが空いていた
そこに座ると翠は俺からは見えずらい角度で小さく足をさすっていた
本人は気づいて欲しくないんだろうけど俺だって翠が痛いの見て見ぬふりは出来ないし…
痛いって言えばなんとでもしてやるのに
翠の様子を見てから話しかける
「足、痛い?」
「え、あ、…いや、大丈夫……」
「嘘は良くない、ちょっと触っていい?」
優しく笑い、翠の前にしゃがんだ
「……遊、痛い?」
よほど不安なのだろう。小さな手を握りしめて小さな声で聞かれる。
「ん?大丈夫。痛いほどは触らない」
「…うそ、ダメ、だからね」
何そのかわいい注意。
「わかった」
そう言って左膝にそっと触れた。
それだけなのにビクッと反応して、翠が手で膝を隠してしまった。
「痛かった?」
ぶんぶんと首を横に振って手を離してくれる。
「あと、10分位で家着くからそこまで我慢できる?」
「大丈夫、だよ…」
話しかけながら触診する。
「なんかうっかりしててさ。歩いてきちゃってごめんな?」
「ほんと、大丈夫…だよ」
翠が痛がらない程度に軽く膝の周りをマッサージして頭を撫でてやった。
「……ありがと」
「いえいえ。帰るか?」
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