アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
温かい家
-
その後、遊は居なくなるどころか、ずっと隣で話しかけてきてくれた。
自分のことを聞かれる事なんて今まで無かったからそれだけで緊張して、上手く返事ができない
でも、遊は飽きずにずっと話しかけてくれる。
寒くないー?とか、足 大丈夫?とか、髪の毛 綺麗とか、可愛いとか。
全部の言葉が温かくて、嬉しくて、緊張していた体の力が抜けていく。
しばらくそうして遊の落ち着く声を聞いていると
「翠、眠い?」
そんなことを聞かれる。確にさっきから頭がぼーっとしている。寝るっていうのは怖くて大嫌いなはずなのに遊といると寝てばっかりだと思う。
「寝ていいよ」
俺の頭を撫でながらそう言い、布団をかけ直してくれる。
少し怖さは残ったけど、遊がいるなら大丈夫かな。なんて事を思って目を瞑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 535