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成長 side遊
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side 遊
翠との生活は思っていたよりも楽しかった
あれから、2週間くらいたつと怖がっていた部屋の中にも入ってくれた
最初は部屋の隅で体を固くして震えていたけどだんだんと慣れてきてくれた
今はなんとかソファまで来てくれる
「ゆ、う…?」
いつも不安気に、ここにいてもいいの?と見上げてくるのでいいんだよ。と頭を撫でてやると嬉しそうに俯く
「そろそろご飯食べるか?」
「…」
まだ、ご飯は上手に食べれない。
でも、スープや、豆腐、白菜など柔らかいものは背中をさすってやるとなんとか吐かずに食べれるようになった。
「大丈夫だよ、食べれるようになるから。準備するね」
翠がみんなと同じように食事をしたいと思っていることは知っているのでいつも少しずつ柔らかくした野菜やパンなど食事のレパートリーを増やす。
すると、好き嫌いも見えてきてなんだか可愛かった。
基本出したものは残さず全部食べようと頑張る翠だけど、あるものを出すと必ず嬉しそうにした
それは、おかゆ。
もちろん、食べやすいというのもあるんだろうけど、おかゆを出すと、
『ゆう、おかゆ…!…あり、がと』
って言って小さいスプーンに口をつけて少しずつ食べる。
毎回、少しずつ味を変えてやるけどそれにも気づいているようでいつも楽しみにしているのが目に見えてわかる。
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