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俺のお茶碗の半分くらいしかないご飯を毎回倍の時間をかけて食べる。
ゆっくりでもいいから吐かずに食べてくれることが嬉しくて、懸命に『食べる』を頑張る翠の背中を撫でる。
「……ごち、そさま。」
お茶碗に半分のご飯を1時間ほどかけてやっと食べ終わった
「お粗末さまでした」
翠はサポーターをつけた足を軽く曲げ伸ばししてから目を瞑り、眉間にしわを寄せながら必死に立った。
翠には座ってていいよ。というけど片付けはする。と、毎回お茶碗をキッチンまで運ぶ
お茶碗をぴょこぴょこと足を引きずりながら懸命に運ぶ翠に手を貸しながら歩く。
食器を水につけると毎回振り返ってほんの少しどやっとする顔が可愛くて頭を撫でる。
「足痛くない?運ぼうか?」
「大丈夫…ゆう、これくれた、から…」
と、サポーターを小さく指さす。
痛いのは見ていても分かるのにサポーターくれたから大丈夫なんて嘘をつく翠に無理しなくていいのに。と思う一方自分のあげたもののお陰で少しでも楽になっていると思うとやっぱり嬉しかった。
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