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温かい朝 side翠
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side 翠
目を開けると空が青っぽくて暗いけど少し明るい
朝か夜か分からなくて辺りを見回す
それから遊が作ってくれた部屋の隅っこのお布団を抜けだす
遊はベッドで寝たら?って言うけどベッドは怖くて部屋の真ん中の方に行くのも怖くて隅っこがいいって言ったらそこにふわふわをたくさん持ってきてくれた。
そこはものが少なくて遊が寝ているのが見えて安心できる。
布団をめくれば遊がくれたさぽーたーがついていて歩けるって嬉しくなる
足を動かすと痛いのは変わらなかった。
でも、体重を少しかけても折れるほど痛いってならなくて何かで叩かれている感じくらいで我慢ができた
布団を出て意味もなくそっとリビングを一周する
それから布団に戻ってきて隅っこに座るとカーテンの隙間からキラキラしたものが見えた
カーテンを少し開けて覗くと太陽だった
オレンジ色、青、水色、白とたくさんの色の空ときらきらしてオレンジ色の大きい太陽
すごく綺麗でしばらく見ていると空の色がだんだん変わってくる。
青色が少なくなって白っぽくなってくる
「空見てたの?」
後ろから声をかけられ慌ててカーテンを閉めて後ろを向く
そこには眠そうな遊が立っていた
「早起きだね。空、綺麗?」
って優しい声で聞かれる
「…う、ん」
「俺も一緒に見ていい?」
そういうと俺を抱っこして膝の上に乗せた
遊もカーテンを少し開けて空を覗く
「ほんとだ。綺麗だね」
ってカーテンを閉じて嬉しそうに俺を見た
「遊、…」
「ん?なーに?」
「さっきはね、…もっと、青かった、の。」
「俺も見たかったな。次見つけたら教えて?」
って優しく笑ってくれて空のお話ができたのも遊が見たいって言ってくれたのも嬉しくてもう一度空を見た
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