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温かい朝
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朝食を無事食べ終え、遊の傍にそっと座る
いつも通り俺の頭を撫でてくれる大きい手は安心できる
「今日は何する?」
突然そんなことを聞かれ焦る
「え、あ…なに、する…?」
質問に質問で返してしまって怒られるかなと体を固くする
「そーだなー。外温かそうだし、お散歩するか、お部屋でお昼寝するか、俺のお仕事してるところ行ってみるか。どれがいい?」
そんな俺の考えとは裏腹に遊の声はゆっくりしていて温かい
「遊、…お仕事、なにしてる、の?」
「俺はね、お医者さん。怪我してる人とか具合が悪い人を治すんだよ」
「…遊、すごい。かっこい…」
「翠にそう言ってもらえるなら嬉しいな」
遊がなんだか嬉しそうに笑うから俺まで嬉しくなって口元が緩んでしまう
「ちなみに、柚と亮は心のお医者さんなんだよ」
心のお医者さんってなんだろう
よく分からないけど、柚さんも亮さんも優しくて素敵な人だからかっこいいお仕事なんだと思う
「じゃあ、仕事場行ってみよっか!」
「…う、ん」
どんな人がいるのか分からなくて怖いけど、遊のお仕事をしている場所を見られるのはなんだか嬉しくて少しだけ勇気を出して頷いた
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