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休み
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呼吸を整えて、またテーブルの上のウインナーを見た
ウインナー1本、まともに食べられない自分が情けないし悔しいしで、震える手を無視してまた口に運ぼうとする
「苦しいならだめ。」
突然、声が聞こえて手をおさえられる
突然のことに体が強ばって後ろを振り向けない
「なんでそーやって無理するの?」
ぽん。と、頭に手を置いてからその人は目の前の席に座った
「…亮?」
「おう、ただいま」
「ぁ、ご飯…作って、ないです」
慌てて立ち上がりキッチンへ向かう
「大丈夫だよ。そんなお腹空いてないし」
「で、でも…」
「それより。大丈夫?震えてるよ?」
「ぁ…いや、なんか、…すみません」
勝手にウインナー炒めて食べて、結局気持ち悪くなって食べれませんでした。なんて情けなくて言いたくない。
「お昼は?…大丈夫なの?」
大丈夫とも、大丈夫じゃない。とも言えずリビングとキッチンの間をうろうろする
「ウインナー食べたかったの?」
「…そ、そういう訳でもないんですけど…」
「ま、いっか。ちょっとお昼作るよ」
と、キッチンへ向かって歩いていく
あまり、深く聞かずにいてくれるのは亮の優しさなのだろう
申し訳なさもあったけど、もう料理をしたり、食べたりする気分にはなれなくて大人しくしていた
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