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心配
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家に帰ると第一に柚のむせている声が聞こえた
どうしたのかと急いでリビングに向かえば口を抑えながら苦しそうに何かを食べていた
近くに寄ると、少し震えていた。
それでも、口の中に食べ物を入れようと手を動かしていたのでその手を後ろから掴んだ
『苦しいならだめ。』
スプーンから手を離させて柚の頭をそっと撫でた。
『なんでそーやって無理するの?』
自然と言葉が出ていた
『亮…?』
驚いたような、泣きそうな、そんな表情でこちら側をみつめる
手元を見ればウインナーがあって、聞かなくても肉系のものに挑戦したのだと分かった
そうゆう挑戦をダメとは言わないが、せめて俺がいる時とか調子のいい時にして欲しい
ただでさえ抱え込む性格なのに、こういう事で苦しくなって、自分を責めて心に負担を掛けてしまうようなことはしないで欲しかった
すると柚はハッとしたように
『ご飯、まだ…作ってないです』
と、申し訳なさそうに言ってくる
『別にいいよ。そんなお腹空いてないし』
正直、まだお腹はあまり空いていなかった
『でも…』
『そんなことより。大丈夫?震えてるよ?』
さっきから体に力入って少し震えている
そんなに怖いなら、無理して食べることないのに
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