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心配
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「柚、無理すんな」
布団ごと小さな柚を抱き上げた
体には力が入っていて、食事中でさえ顔色が悪かったのに大丈夫なのかと不安になる
「吐きそうじゃない?苦しくない?大丈夫?」
布団に顔を埋めて動かない柚に顔を近ずけて話しかける
ソファに着いたのでそっと降ろした
「無理して欲しかったんじゃないの。ごめんな?」
そう言うと布団の中に埋めていた顔をぴょこっと出してうるうるした目で小さく首を振った
「あー、柚と一緒にいてやりたい」
思わず心の声が漏れる
「ごめんな、そろそろ仕事戻らないと」
布団をぎゅっと握って、こちら側を見た
「…ごめんなさい」
一瞬何に対しての謝罪か分からなかった
少し考えて食事の事と睡眠の事かなと予想がつく
ほんとに、謝ることじゃないのに。
「柚は何も悪くないよ。仕事、早めに終わらせてくるから」
「…すみません」
何だか謝ってばかりで少し不安になる
柚は、怖かったり、自分が迷惑とか気持ちを害することをしたと思うと、ずっと謝り続けたり自傷行為をしてしまう事が多々あるから
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