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それぞれの時間
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1通り拭き終わってから最後に、ぽん。と頭を撫でた
「ちょっと待っててね」
不安そうに見上げられ、怖いんだなと思う
「大丈夫。洋服借りてくるだけだから」
そう言うと申し訳なさそうにごめんなさいと言って俯いた
「大丈夫だよ。ちょっと待っててね」
さっきのこともあって少し部屋に入るのを躊躇してしまうが、翠をあのままにもできないのでノックをしてみる
「はーい」
中から柚の小さな声が聞こえる
少しは落ち着いたのだろうか
中に入ると柚がベッドの端に座り、亮が向かい合うように壁に寄りかかって話をしていた
柚も随分と落ち着いて涙も引いていた
「大丈夫?」
と聞けば困ったように笑うだけだった
そんな柚を見て少し亮が笑う
「…遊さん、あの、どうかしました?」
と、柚が話を切り出す
「あのさ、翠漏らしちゃって。悪いんだけど着替えとか借りてもいいか?」
「それは全然!貸しますよ!でも、翠くん大丈夫でした?」
「ちょっと泣いちゃったけどね。今は大丈夫」
「そっか。よかった」
「柚も漏らしちゃうことあるもんね」
不意に亮がふざけながら柚にそんなことを言う
「亮うるさい!あ、あの時はびっくりしただけです!」
顔を真っ赤にして亮の口を必死に塞いでいる
そのまま泣いてしまう柚とその処理をする亮が容易に想像できてしまって思わず苦笑した
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