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看病
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リビングに戻るとテーブルの前にちょこんと翠が座っていた
「大丈夫ー?」
後ろから声をかけるとぴくっと反応した
「…遊、だ」
「俺だよー。翠は元気?」
と、翠に近づいておでこに触れた
「ちょっと熱いけどいつもだもんね」
「…いつも、あつい?」
「普通よりね。でも大丈夫だよ」
そう言うと自分のおでこを触って首をかしげている
「自分では分からないよ」
「…遊、の」
小さな手を伸ばしてくる。でも、触る直前でハッとしたように手を引いてごめんなさいって俯いてしまった
「いいんだよ?」
前髪を上げて翠に話しかける
「…いい、?」
「うん」
小さな手が額にぴとっ。と触れる
「同じくらい?」
自分のと交互に確かめている
「少し、違うけど、同じくらい…おそろい、だね。」
そう言って嬉しそうに口元を緩ませた
体温がおそろい。
そんな言い方初めてされたし、何だかその表現が可愛らしくて笑ってしまう
「翠とおそろい嬉しい」
そう言って笑顔で翠の頭をわしゃわしゃと撫でた
翠も心なしか嬉しそうに見える
すると、良いのか悪いのか、ちょうどそのタイミングで亮がリビングに戻ってきた
「遊、点滴お願いしていい?」
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