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ファミレス
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真虎side
遡る事一時間
俺と春川はマンションをでてファミレスに行った
そのファミレスは時間帯なのか少し混んでいた
少しの間だけ待って席に案内された
注文を取り、二人で話をしたりした
何故ファミレスのことを知らないのか聞くと
春川の家族構成を30分くらい熱心に喋った
春川の姉の事・・・いやおねぇ様方の事や
春川の大好きな秋にぃの事
どうやら春川の前での秋にぃは相当なブラコンプラス超優しい兄のようだ
で、今に至る
春川の家族構成物語が終了したとたん
あの伝説のブラコンおねぇ様方が現れた
というよりたまたま同じファミレスで食事をしていた。
「あれ?早唯?」
「うそ!早唯?」
急に名前を呼ばれた春川は声がした方に顔を向け、俺も一緒にその方を見た
俺の目の前にはそっくりさんがいる、双子だから当たり前だけど
服も髪型も靴もメイクもカバンも全ての外見が一緒でどっちがどっちだか分からない
しかも二人の容姿は世間の中では美人という枠に入るようで
ファミレスの中にいる人々の視線がほとんど立っているこの二人に向かっていた
「唯美ねぇ美早ねぇ?」
そして事件が起こった
おねぇ様方は春川がファミレスにいるのが許せないらしく
俺を見たとたん怒り出した
最初は右に立っている唯美様から
「ちょっとあんた!早唯の何?」
「え?」
そして次は左に立っている美早様
「誰の許可取って早唯と食事なんかしてんのよ!」
「は?」
「そうよ!早唯をファミレスなんかに連れてきて!」
「・・・」
「早唯が体壊しでもしたらどうしてくれんのよ!」
お前らといた方が体壊しそうなんだけど・・・
そしてこの二人の猛攻撃が十分間続いた、
春川の姉達だからと言っても流石に俺の我慢が限界になってきた
もう文句を言ってやろうかと思い始めた瞬間二人の見事にハモッタ言葉が頭に響く
「「まさかあなた早唯の体が目的じゃないでしょうね!」」
この二人の脳は何で出来ているんだろう・・・
春川お前大変だったんだな、なんて思い憐れみの目線でちらっと春川を見ると
無表情で目の前のパスタが食べ終わった皿を眺めていた
絶対イラついてんな・・・そんな感じがした。
なんだか疲れてきて思わず溜息を付いた
「ちょっと!何溜息なんて付いてんのよ!」
「年上に向かって溜息とか舐め・・・」
美早様が言葉を言い終わる前にバン!と机を叩く音がした
そして春川が切れた所を初めて見た。
「いい加減にしてよ!」
目に涙を溜めながら立ち上がり二人に向かって怒鳴っていた春川・・・
マジで・・・かわいい
って何考えてんだよ俺
「春川・・・」
「ちょっと早唯いつそんな子になったの」
「おねぇちゃん達に向かって何言ってんの・・・」
二人は春川の行動が信じられないのか声が小さくなっていった。
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