アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
いい加減にして
-
早唯side
怒鳴ってしまった
唯美ねぇと美早ねぇに怒鳴ってしまった
小さい頃から二人にいろんな事を禁じられていた
特に交友関係
僕に友達はいない
出来たとしても直ぐに唯美ねぇと美早ねぇが友達を僕の前から消去する
そう・・・消去
僕が今までできた友達は五人
小学校に三人
中学校に二人
小学一年生の時に何も分からない僕は一人の友達を作ってしまった
そしてある日その友達を家に呼んだ
その次の日からその友達は転校した
その頃の僕は何も知らなかった
家庭の事情で転校したと聞かされてそれを信じた
二人目と三人目の友達は小学校三年生
クラス替えをして僕らは中の良いクラスメイトから友達になった
そして小学四年生になり
三人で公園で遊んでいると唯美ねぇと美早ねぇに会った
バカだった僕は二人を紹介した
その次の日一人は転校
もう一人は僕と喋らなくなった
中学に上がり四年生以来出来なかった友達が出来た
放課後毎日の様に遊んだ
中学三年になったある日唯美ねぇと美早ねぇの会話が聞こえた
内容は僕に友達が手来た事
そして、その友達をどう始末するか
最初は耳を疑ったし、信じたくなかった
でもその一週間後その親友だと思っていた人は僕の前から消えた
そして五人目、東野君・・・
東野君は二人に会わせたくなかった
また友達が消えちゃう
また人に迷惑掛けちゃう
僕の所為で
僕と喋ったから皆転校したんだ
僕の所為・・・・・・
唯美ねぇと美早ねぇの怒ってる声がする
東野君に変な事言わないで
東野君は何も悪くないのに
東野君を侮辱しないで
「いい加減にしてよ!」
二人の驚いた声が聞こえる
東野君が僕を呼ぶ声も
何が何だか分からなくなって泣きながら二人に向かって初めての反抗した
「なんで・・・なんで僕の友達を僕の前から奪うの?
なんでいつもいつも僕の友達に迷惑掛けるの
うっ・・・もうやめてよ・・・もう僕から友達を奪わないでぇ・・・
東野君・・・は・・・僕の友達なの!東野君を侮辱しないでよぉ
怒るなら・・・僕を怒ればいいじゃん!いっそこのまま僕を監禁して友達なんか作らせなければいいじゃん!もう・・・うっ」
今僕はすごい泣き顔だろう
泣きすぎて少し過呼吸になってきた
「春川落ち着け」
と東野君が言ってきて、頭を撫でてくれた。
僕が言った言葉・・・それらは二人に届いたのだろうか
「早唯・・・何でそんな事言うの?おねぇちゃん達はただ早唯のためを思って」
「そうよ、早唯を変な友達から守ろうと・・・っていうかその手話しなさいよ」
届いていなかった・・・
もう一度二人に向かってさっきの言葉を言おうとしたけど
頭が回らなくなって、過呼吸の所為か意識が無くなって行く
それからの記憶が・・・
消えた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 215