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──── いつの間にか真夜中の3時
ベッドに横になり、軽く1時間は過ぎただろうか。
ぎゅっと目を瞑るが眠気は一向にこない。
最近、眠る時間がまた短くなったように思う。
顔色が悪いと言われることも多くなった。
別にいつものことだから気にしないが、仕事に支障が出るのは極力避けたい。
だからといって素直に瞼が閉じてくれるはずもない。
いつになったら不眠症は治るのだろうか、未だに過去を引きずっているのかと自嘲する。
これでは埒が明かない。
少しは気分転換になるだろうか。
仕方なく夜の道を散歩することにした。
外に出ると、吸い込まれてしまいそうな冬の真っ暗な空が広がり、ハラハラと粉雪が舞う。
つい最近まではこんな空でさえ嫌いだった。
いくら大人になったとはいっても、心の成長は追いつかない。
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