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その後、俺は恂に引っ張られ、少し遠くにある薬局に向かった。
男2人でコンドームを買うのは俺が精神的に辛いので
恂は外で待っていてくれ、と言ったにも関わらず
恂は、何のために遠くまで来たんだ、一緒に選んでやるよ
と言って勝手に薬局の中へ入っていった。
俺も急いで薬局に入り、コンドームがあると思われる棚の前で神妙な面をしている恂の隣に立った。
「な…なぁ、恂」
「あんだよ、お前もちゃんと見ろ。お前が使うんだから」
恂は全く俺の方を見ない。
恂はさっきまで俺に殺意むき出しだったくせに
何を思ったのか急に協力的になった。
こちらとしては心強いが、少し怪しい気もする。
コンドームに穴を空けて俺の人生を破壊する気か?
「涼、お前0.02と0.03どっちがいい?」
「…お前はどっちがいいんだ?」
「……なんだそれ、俺が優柔不断なの知ってんだろー?ったく面倒くさがらないでさっさと決めろって」
お前がなにか企んでいるのなら、どっちの方がお前にとって都合がいいんだ、というニュアンスを含め、
カマをかけたつもりだったのだが、どうやら恂には俺が友人としての意見を聞いたように聞こえたようだ。
俺は恂が何か企んでいると思い込んで、少し挑発的な態度を取ってしまったことを反省した。
「まぁここは0.02でいいんじゃん」
そう言って恂は俺に0.02mmのコンドームを寄こす。
俺は素直に受け取り、覚悟を決めてレジに並んだ。
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