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「………できた…!」
数十分の格闘の末、出来上がった料理は
卵焼きと卵スープだ。
料理と言えるほどのものでもないが 俺にしてはいい出来だと思う。
恂は偏食家だが、このメニューなら大丈夫なはずだ。
早速 出来たものを、恂の居る俺の部屋へと運ぶ。
「恂、わりぃな待たせてー……」
肘でドアを押し開けると、待ち疲れたのか
漫画を手に持ったまま床で寝てしまっている恂がいた。
時間が経っても様子を見にこないと思ったら
やっぱり寝てたか。
料理を白いローテーブルの上に置き、寝ている恂の手から落ちかけている漫画を棚に戻した。
ベッドに寄りかかって漫画を読んでいたのだろう。
ベッドとローテーブルに挟まれ、狭そうにしながら寝ている。
ベッドに運んだ方がいいかと思ったが、生憎ベッドの上は私物が散乱していて、恂を寝かせられる状態ではない。
コンドームをつける練習より、ベッドの上を片付けるほうが先だな。
物が落ちないように机をずらして、恂の寝るスペースを広げてやり、恂の頭の下に枕を置いてやった。
せっかく作った飯が冷めてしまうのを見てるだけってのもつらいので、俺は先に食べてしまうことにした。
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