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恂は何も喋らずに、個包装されたコンドームを一つ取り出した。
コンドームはアルミ箔で包装されていて、
ゴム自体はまだ見えていない。
初めて実物をみた俺は、若干緊張しつつ
コンドームに手を伸ばす。
その伸ばした手を、恂がぺチッと軽く叩いた。
「……え?」
俺は早くコンドームそのものを見たいというのに
まだ謝り足りないとでも言うのか。
さっき許してくれただろ。
という思いで恂を見上げる。
「…え、じゃねーよ、涼。お前の勃たせねぇとゴムつけられねぇだろ?」
「……あぁ、そうか」
そうだった。興奮して忘れていた。
つける前に勃たせないと…。
「…でも早く見てみたいんだよなぁ。コンドーム。
感動して萎えちゃうかもしれないし、勃たせる前に開けて見ようぜ、恂」
「は〜?感動して萎えるってなんだよ。やっぱインポじゃねーか。ま、いいけどさ。俺も見てみたいし」
恂は一瞬呆れたような表情をしたが、すぐに目を光らせて
俺と同じように興奮した だらしない顔になった。
俺は恂と肩を並べてベッドに腰を下ろし、期待の眼差しでコンドームを見つめる。
恂はゆっくりとコンドームの袋を破る。
袋が開き、中のコンドームをそっと取り出した。
イメージ通りのコンドームに、更に興奮した俺達は
顔を見合わせた。
「……勃った?」
若干ニヤついた表情で恂は言った。
「…勃ってはないけどすごい興奮する」
俺はまた、ピンク色のコンドームに目線を移す。
やはり先に練習しておいて良かったかもしれない。
裏表はよくわからないし、本番でこんなあほ面を晒すことにならなくてすむ。
後は自分でつけられるかどうかだな。
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