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「もう!優のバカ!バカバカバカ!」
エイプリルフールから1週間が経ち、今日は誠さんに許可をもらって、優と一緒に誠さんの会社の社員食堂に来ている。
あの日から誠さんはまた早く仕事を切り上げて18時には帰ってくるようになった。
嬉しいのは山々なのだが、麗音が眠った後に俺を違う部屋に連れ込んでセックスをするようになり、朝起きると体は綺麗にされ、衣服は整えられて寝室のベッドにいるのだ。
「へぇ〜。セックスレスも解消できたし、浮気疑惑も晴れてよかったじゃん?何がダメなんだ?」
「毎日はしんどい〜〜!!!」
優は他人事だからといった感じで俺の話を笑って聞き流した。
そもそも優があんな嘘提案しなかったら俺は咄嗟にあんなこと言えなかったし、こんなことになったのは絶対優のせいだ!!!
「なにがしんどいんだ?」
「誠さんっ?!なんで……!」
ブーブーと文句を垂れていると、不意に後ろから腕を回されて、びっくりして後ろを向くとそこには誠さんと佐倉がいた。
「なんでってそりゃおまえが来るって言ったんだから会いに行くに決まってるだろう?」
他の社員さんたちもたくさんいるのに、誠さんは気にもとめずに俺の首筋に顔を埋めてキスをしていた。
隣では優が「要さん!要さん!」と嬉しそうにはしゃいでいる。
佐倉は優を連れてさっさと食堂を出て行ってしまった。
「で、紫音。さっき何がしんどいって?」
「え、ぁ、えっと………」
「帰ったらお仕置き決定だな。今日も楽しみにしておけよ」
誠さんはニコリと笑って、俺の頬をつまんだ。
「もうやだぁ〜〜〜〜!!!!」
今回を機に誠さんに嘘をつくのはやめようと俺は心に誓ったのだった。
- エイプリルフール 完 -
少し長めになってしまいましたσ(^_^;)
読んでいただけて感謝です(^^)
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