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まだ7月で人も少ないせいか、時間の割になかなかいい場所にパラソルを立てることができた。
「広翼、水着着てきた?」
「え!!う、ううん…、まだ!」
「更衣室行ってきな?俺はもう下に着てるからあと脱ぐだけだし」
「わ、わかった!ここに居てね?」
僕は持って着たカバンをぎゅっと握りしめてその場を去った。
更衣室の前に辿り着き、ここまで来て足が止まる。
「れーくん…、なんて思うかな……」
カバンの中の2種類の布を見てため息を吐いた。
ピンクでヒラヒラのついたそれは、誰がどう見ても女用のビキニなのである。
お母さんのものと間違えたわけではなく、これは自分の意思だ。
れーくんに可愛いと思ってもらいたくて……。
「相談相手間違えたのかなぁ…」
思い出すのは荒い息でこれを手渡してきた綺羅さんの顔。
ショタがなんたら…って言ってたけど、よく分かんないや…。
個室に入って扉を閉める。
カバンからビキニを取り出すと、またため息が出てしまった。
そして自分の体を見下ろして、また一つ。
凹凸のないその胸に、こんなものをつけたところで誰が興奮するのだろうか。
「でもこれしかないもんね……」
僕はやっと決意して服を脱いだ。
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