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ベタベタになった服やシーツを全部クリーニング業者に渡し、見れるくらいには部屋を整理してくれた要に、明日の休みを言い渡して帰らせた。
一晩酒を煽って動かない頭にとんでもないことが起こると、案外冷静になれるもんだ。
あんなに怒っていたはずなのに、いなくなったと聞いたときは心配で仕方なくて、無事だとわかった今もこうして紫音に腕枕をして寝かせてやってる。
「誠さん……?」
紫音がうっすら目を開け、俺の顔を見つめる。
「どうした?」
「……………え?!誠さんっ?!」
「あぁ」
「うっ……、うわあああぁぁん!!!」
俺が返事すると目を見開いて、途端に目に涙を溜めて大声で泣き出した。
理由もわからず、とりあえず話を聞こうとするが、紫音は俺のことをがっちり掴んで離そうとしなかった。
「紫音…?」
「もう帰ってこないかと思ったぁっ!……グスッ。勘違いさせるようなことしてごめんなさいっ」
勘違い…?
ホテルのことか?
浮気以外の理由でラブホなんて……
「毎日誠さんの会社まで迎えに行ってたのっ…。でも発情期になっちゃって…、周りの人に見られたくなくてホテルに入っただけ…っ!浮気なんてしてないよぉ…」
しゃくりあげながら、紫音は必死に俺に伝えようとした。
発情期はたしかになってるようだ。
でも…
「何回も行ってただろ?あれはどうして?」
「抑制剤飲んでも効果なくて…、お尻から汁が出てきたからホテルに入った…。自分でいじっても止まんなくて、もう家から出ないほうがいいかなって思ったけど…ヒグッ……、誠さんに早く会いたかったぁ…」
「じゃあスマホ、家に置いていったのは?」
「忘れただけ……、グスッ…」
じゃあ、なんだ?
全部俺の勘違い…?
俺が紫音に寂しい思いをさせて招いたことなのか?
泣きじゃくる紫音を優しく引き寄せた。
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