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僕は外部入学でした。
だから入学式の時、本当にびっくりしたんです。
美男美女…、いや美男美男……!
しかもすごく仲が良さそうで、というか僕は二人とも両思いだとすぐに分かりました。
思わず口元を手で覆ってしまったほどに、神聖なもののように感じました。
入学式を見に来ていた姉も口元を押さえていました。
たぶん僕と同じことを思っていたんだと思います。
そしてまさか、その二人は僕と同じクラスだったんです!!!
王子様みたいにキラキラしているカッコいい男の子が海堂麗音くん。
ぱっちり二重にふわふわした雰囲気、可愛い女の子にも引け目を取らないキュートな男の子が神谷広翼くん。
二人は初等部からの内部生らしく、『白雪カップル』と呼ばれているらしい。
出席番号が前後の彼らは席も前後で、入学式初日からイチャイチャラブラブしていました。(僕のフィルターもかかっていますが)
僕は出席番号は最後だから、教室の一番隅から彼らを観察することができるんです。
授業中も神谷くんが一生懸命問題を解いているときに、海堂くんが優しい目で見守っていたり、逆に海堂くんが前を向いているときは神谷くんがうっとりとした表情で海堂くんを見つめていたり…。
クラスの友達が二人に関係を聞くと否定されたらしいけど、あの二人は間違いなく両思いなはず!
だってあんなにイチャイチャラブラブしているし、僕は二人を見ているだけで悶えて死にそうなのに!!
妄想が止まらなくて、寧ろ僕の脳に休憩が欲しいくらい良い雰囲気なのに!!!
この前の会話なんてびっくりしたんだよ!
盗み聞きだったんだけど、よく二人でお泊まりするって!!
そんな、お泊まりなんて ピー しかないじゃん?!
僕が腐ってるだけなの?!
あの二人がお泊まりだよ?!!
……………エッチじゃん。(確信)
「落ちたよ〜」
「ふぇ?!」
しまった!!
妄想していたら消しゴムが落ちてしまった……
って!!!神谷くん?!!!
「あ、ありがとう!!」
「どういたしまして〜」
天使のような微笑みで僕に消しゴムを手渡してくれた。
な、な、ななな…、何なんだあの可愛さ!!!
それからは神谷くんは、完全に僕の推しメンになった。
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