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ずっとこれからも一緒。
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高校の卒業式。
「成田センパイ!あ、あれ?もう第二ボタンないんですか?」
「え、あぁ、うん」
「残念ですぅ!」
「ごめんよ…」
「い、いえ!大丈夫です!!」
案の定、第二ボタンをせがむ女子がチラホラと。
第二ボタンは本当はない訳では無い。
アイツと…恋人と交換するって約束したから、式が終わった瞬間ぶちぎった。
「洋介!」
「藍! クラスの集合写真はもういいのか??」
「うん!みんなで撮ったよ!」
「あ、そうだこれ。第二ボタン。交換するって言ってただろ?」
「あ!ありがとう…実は…僕の第二ボタン……」
寂しげに言う、藍。
その胸元にはボタンがなかった
「…女子に取られてしまったのか…?」
俺の恋人、鶴巻藍は可愛い顔をしている。
名前も女の子のような名前だし、性格も無邪気で女子に好かれるタイプだ。
「…そのぉ…」
「取られてしまったなら、しょうがないなぁ…」
女子に第二ボタンを取られてしまうのも無理はないだろう。
きっと野獣のような顔をした女どもに襲われたんだろうな(怒)
俺は残念そうな顔をする。
「あるよ!!そうなに落ち込まないで!洋介に少しドッキリをしたかっただけなんだ!ごめんね!ほら!!」
藍の手には、金色にひかるボタン
……と、銀色に光り輝く、まだ使われていない鍵があった
「……鍵?」
「そう。あ、あのね洋介……僕、大学の近くに部屋を借りたんだ。…僕1人じゃあ広すぎるんだ…」
「そんなに広い部屋を借りたのか…ゆっくりくつろげていいじゃあないか!羨ましいぞ!」
「もう!洋介の馬鹿!鈍感!!一緒に住みたいなって事!!じゃなきゃ鍵なんて渡そうとしないよ!!」
え?
「だから、そのぉ…卒業しちゃったら、僕は大学で、洋介は就職でしょ?だからね、会える時間なくなっちゃうからね?……ずっと、これからも一緒にいたいから…」
俺の恋人は本当に可愛いやつだ。
「もちろん。一緒に住もう」
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