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山田 悠斗
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「失礼します」
「あ、来た来た…って、なんか元気無い?」
「へ?そんな事は…」
部屋に入るなり、相沢先輩によしよしされる。やはり聖母マリアだったか。
「なんかいつもキラキラしてどこかヤバそうな目なのに今日はくすんでるから。」
俺っ…!!いつもそんなキモイ目してたのか…っ!!
「その人、今日山田先輩の弟と喧嘩してたっすよ」
「っぐ…何で紅谷が知ってるんだよ!」
「屋上に居たら中庭に2人が居るのが見えて、勝手に話し声が聞こえてきたんす」
聞こえてきたんじゃなくてどうせ聞いていたんだろ、と言おうと思ったがそんな元気もなく力なくとりあえず笑っといた。
「もしかして悠斗が、何かしたか?」
「え?!いや、全然…」
山田(兄)さん、真面目そうだし余計な事言うとめんどくさそうだな…そういう所は兄弟よく似てるっていうか余計な所は似ないでほしいというか…。
「なら何で喧嘩なんか…」
「いや…まあ、色々…」
「俺が直接悠斗を叱ったほうが」
「いやいやいや!!大丈夫です!すぐ仲直りしますから!
ほら、それより会長、紅谷の事なんですけど!!」
「よし、皆で和田君と山田先輩の弟君の仲直り作戦を考えよう」
コイツ、逃げやがった…!!
というか余計なことに首をつっこんできやがって…!!
「じゃあ多分、絶対和田に原因があるとして土下座の仕方から…」
「っちょ、ゆずっ…篠原先輩、前提から酷いんですけど。ていうか、先輩も会長に紅谷の事抗議しなくていいんですか?!」
「したけど、コイツが使えない事は十分わかった」
学校の頂点に君臨する権力のくせに不良の脅しには負けるのかよ!!
「その話は終わったんだよ、和田君」
「会長の中だけですよ」
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