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楽しい紅谷講座
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「紅谷にはこの気持ちわかるまい。」
「まあ、俺アンタみたいに無神経じゃないし」
「そう言うのも無神経だと思うんだよね」
「意図的に言ったので無神経じゃないっす」
ダメだ、紅谷といるとますます凹む。
柚子ちゃん先輩だったら隣にいるだけで元気が出るのに。
「俺だったら相手を縛りつけて対話できる状況を作り出しますけど」
「それ本当に対話できるか…?」
「だって、山田悠斗だっけ?アンタの話聞いてくれそうにない雰囲気だったし。」
「…でも、縛りつけるのは…」
失敗したら余計悪化しそうな…そして俺の良心が激しく首を振っている。
「縛るのは紅谷がやってくれたらいいな。どうせ縛るの得意なんだろ」
「その口も縛るぞ」
「ごめんって、怒るなよ、ただのユーモアな冗談だろ、落ち着けよ」
こうして山田捕獲作戦がなんとなく決まってしまったわけだが。
「部屋で待つのかよ」
「だって放課後はアイツ部活あるから可哀想だし」
自室で紅谷持参のロープを構えて待機中。
なんだかんだでここまで付き合ってくれる紅谷って相当暇なのか。優しいとか以前に、暇なら授業に出て将来に役立ててくれればいいと思うんだが。
「山田が抵抗してきたからって絶対殴るなよ」
「そっちこそ、人を散々殴ってんだから気を付けろよ」
「まだ2回しか殴ってないじゃん!」
「篠原先輩の知り合いじゃなければ病院送りにするまで殴ってたからな」
「そういう野蛮なことは俺感心しないな!」
ーガチャッ
「「!」」
「おい、和d「確保ーーー!!」?!」
「っっっ?!」
紅谷が取り押さえたと思ったら紅谷が飛んできた。
というか、山田より一回り小さい愛らしいこのお姿は…
「ゆ…篠原先輩!」
「おい、和田。どういうことだ?死にてぇって事か?」
天使が小悪魔になったようだ。
今までにないくらい先輩は苛立っているようで手の血管が浮き出るくらい力んでいる。正直先輩でも手の血管が浮き上がってる所見たくなかった。グロイ。
「紅谷が全部一人でやりました」
「おい!!」
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