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生徒会長
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「で、結局あの紅谷君とルームメイトになったの?」
「そうだ」
朝一で芦屋に昨日の事を報告というか、愚痴った。
「和田君の部屋だけ豪華だねぇ。」
「多数決で決めようぜ!ってなったのに、柚子ちゃん先輩はすでに買収されてたし、山田はどっちつかずだし…
結局紅谷のベッド引きずった跡だって俺がわざわざ塗りなおしてだな「キャー!!!」?!」
突然甲高い悲鳴が聞こえた。
この悲鳴にも慣れたもんだぜ。最初はここって共学だっけ?って何度も首をかしげたもんだ。
今では誰が来たのか大体わかる。
「石田様ー!!こっち向いてー!!」
「キャーー!!!爽やかー!!!」
「和田君に用かなぁ?」
「あいつがあの輪をこっちに持ってきたら困るな…俺から行くか」
「今、石田様のことあいつって呼んだ?」
「ユッテナイヨ」
昨日の一件以来、芦屋がたまにブラックな笑顔をしていることに気づいた。
いや、たぶん今までもたまにブラックな笑顔で返されていたのかもしれない。つくづく自分の鈍感さに嫌気がさすぜ。
「あれ?会長、鼻毛出てますよ」
「え?!」
もっと人の気持ちに敏感になりたいって言うか、洞察力とかほしいなー。
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