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生徒会長
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「で、和田君。」
「はい」
鼻毛…いや、まつ毛を取り終えた会長と生徒会室にやって来た。
昼休みにはこうして生徒会室に呼ばれることはあるが、大体会長が一人で仕事をしている。
孤独を感じないんですか、って聞いたことがあるけど「しょうがないんだ」と切なげに彼は笑った。
「5月に生徒総会と壮行会があるんだけど、進行役をお願いしてもいいかな?みんなの前に出て喋るのはこれが初めてだったよね?」
「ええ。それくらいならいいですよ」
予定表を見て「〇〇さんありがとうございました。続いて、~」って言うだけだろ。
注目を浴びるような仕事じゃないし断る事じゃない。
「よかった。じゃあこれ、委員会と運動部のリスト。この順番で発表することになってるから、よろしくね」
「はい。それじゃあ…」
失礼します、と言おうとした瞬間腕を掴まれる。
「和田君、お昼まだだよね?」
「食べました」
「………そっか」
「?失礼します」
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