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新聞(文芸)部
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「新聞部でーす。和田芳人さんはいらっしゃいますか?」
「「(来た!!)」」
おずおずと生徒会室に入って来た2人組の小柄な先輩。
首から本格的なカメラをさげ、手には既にメモを取る準備がなされている。一体どこから記事にするつもりだ。
「噂をすればっすね~、先輩」
「もっと早く言ってくれたら部誌の発行を止めに行ったのに…」
「三好君!!写真!!」
「はいぃぃ!!!」
「うぉ?!」
紅谷と喋っていたら三好くんとやらがスライディングしながらシャッターを切った。
え、何そのスタイリッシュな動き。
プロってそうやって撮るの?
「おっと、失礼しました。今新たな記事が思いついたもので…」
「記事って思いつくものだっけ」
「まあ新聞部兼、文芸部っすから」
「なるほど。アレを書いたのはお2人ですか」
「「!!!」」
5月号と書かれた部誌を2人に見せると嬉しそうに顔を見合わせた。
何を喜んでるんだ、俺は怒ってるんだぞ。
「っわ、わわわわ和田君、もしかしてこういうのイケる人なんですか?!!」
「えっ、ちが…」
「っさ、佐藤君!!今度の記事は腐男子特集だね!!」
「三好君!!表紙は和田先輩のBL漫画読んでる写真とかどうかな!?」
「やーめーてー」
新聞部と文芸部は完全に分離させるべきだと思う。…絶対に分離させるべきだと思う。
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